学校日記

7/2 聞く力は、一日では育たない

公開日
2026/07/02
更新日
2026/07/03

お知らせ

テスト明けです。

今日は家庭科の授業にお邪魔しました。

授業の中で、先生が生徒にこんな話をしていました。


「聞く力を積み上げていってほしい。」


どうやら、今回のテストでは、先生が授業中にかなり力を入れて説明した内容にもかかわらず、正答率があまり高くなかった問題があったそうです。

その問題は、「一本取り」と「二本取り」を答える設問でした。もちろん、テストの点数だけの話ではありません。

実際に裁縫をするとき、「二本取りで縫ってください」と言われても、その言葉の意味が分からなければ、作業は止まってしまいます。強い力がかかる部分を丈夫に縫うためには二本取りが適しています。だからこそ、授業で学ぶ一つ一つの用語には意味があります。

先生が伝えたかったのは、「話を自分事として聞くこと」の大切さだったのだと思います。


私は、この言葉を聞きながら、「聞く」ということについて改めて考えました。

話し手が分かりやすく説明する努力は、もちろん欠かせません。しかし、それだけでは学びは完成しません。

聞く側にも、「学ぼう」「積み上げよう」という気持ちがあって初めて、その言葉は自分の力になります。


私はよく、「心のコップ」という話をします。

どんなに良い話でも、コップが伏せたままでは水は入りません。

逆に、少しくらい話が難しくても、コップが上を向いていれば、「こういうことかな」「もう少し聞いてみよう」と、自分なりに理解しようとすることができます。

この姿勢こそ、昨日ホームページで紹介した「学習方略」にもつながる、大切な力なのだと思います。


授業の中で、先生は1学年の学年主任が作った掲示物も紹介してくださいました。


**「人生はかけ算だ どんなにチャンスがあっても 君が『ゼロ』なら意味がない」**


有名な言葉ですが、改めて考えさせられました。私は、この言葉を少しだけ自分なりに考えてみました。

自分の中に積み上げる努力は「足し算」。

昨日より今日、一つ知識を増やす。一つ挑戦する。一つ優しくなる。

そんな小さな積み重ねが、自分という人間を少しずつ大きくしていきます。

そして、人との出会いや協力は「掛け算」。一人ではできないことも、仲間と力を合わせることで、何倍もの力になります。

毎日の足し算を続けていれば、自分という「母数」が大きくなります。

その大きくなった自分が、人との出会いによって何倍にも成長していく。

だからこそ、毎日の積み重ねには意味があるのだと思います。


未来の可能性に向かって努力している子どもたちは、本当に輝いています。

学校は知識だけを教える場所ではありません。『聞く力』や『積み重ねる力』を育てる場所でもあります。今日の家庭科の授業は、そのことを改めて教えてくれました。

富士見中の生徒たちが、今日も一つ、自分の中に何かを積み上げ、たくさんの人との出会いを力に変えながら、それぞれの未来を切り拓いてくれることを願っています。



「人生はかけ算だ どんなにチャンスがあっても 君が『ゼロ』なら意味がない」

この言葉は、東階段4階への踊り場に大きく掲示されています。

学校へお越しの際は、ぜひ足を止めてご覧ください。